日蓮宗 宗聚山 蓮照寺

一日一日を大切に過ごすには

歳をとるにしたがって、
時が経つのが早く感じませんか?

これは、
フランスの心理学者ジャネーの法則
とても有名な話です。

例えば、
50歳の人間にとって一年の長さは
人生の50分の1ほどですが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当します。

つまり、
50歳の人にとっての10年間は、
5歳の人にとっての一年間にあたります。

簡単にいうと、
ジャネーの法則から
「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する」
ということ。

子供の頃は、
見るものすべて、
感じるものすべてにおいてが新しく、
新鮮な発見が多くあります。

それが大人になるにしたがって、
新しい経験をする機会が少なくなります。

その状況を変えるには、
新しいことにチャレンジすること
が大切です。

人間に与えられた時間は平等です。
1日は24時間皆平等に毎日与えられます。
この時間をどう過ごすかは自分次第です。

だからこそ、この時間をぜひ大切に使ってみませんか?

日蓮聖人のお書きになったお手紙である「富木殿御書」に、
「一生空しく過ごして 万歳悔ゆることなかれ」
と書かれている1節があります。

この御書の中には
「謗法」に対する罰が
いかに大きく恐ろしいものであるかということが、
「法華経」の内容を引用して説かれています。

「謗法(ぼうほう)」とは正しい仏の教え、
つまり正法である法華経を信仰しなかったり、
誹謗することです。

しかし、このことは
実際に正法に帰依してない状況を考えると、
とても難しく困難なことであります。

このお言葉の前段階には、
「我門家は夜は眠りを断ち、昼は暇(いとま)を止めて之を案ぜよ」
と書かれています。

今年も残りわずかになりました。
厳しくも有りがたいお言葉を私たちも忘れず、
一日一日を大切に過ごし、
一年の締めくくりをしましょう。